1. ジムトレーナーとパーソナルトレーナー、どう違う?
「トレーナー」と一言で言っても、実は職種や働き方に明確な違いがあります。
なかでもよく混同されがちなのが、**「ジムトレーナー」と「パーソナルトレーナー」**の違いです。
主な違いの概要表
・項目
ジムトレーナー
パーソナルトレーナー
指導スタイル
一般指導(複数対応)
個別指導(マンツーマン)
・働く場所
フィットネスクラブ全般
パーソナルジム・フリー活動
・給与体系
月給制(正社員)・時給
歩合・指名制が主流
・業務範囲
広範(清掃・受付なども)
トレーニングに特化
・目標
会員全体の満足度
顧客1人の成果と満足度
2. ジムトレーナーとは?役割・仕事内容を解説
ジムトレーナーは、主にフィットネスクラブやスポーツジムで勤務し、施設利用者全体のサポートを担当する職種です。
主な業務内容
- トレーニングマシンの使い方指導
- ストレッチの簡単なサポート
- ジム内の清掃・設備点検
- 受付・入会案内・見学対応
- グループレッスンの補助
ポイント:「個別指導」ではなく、「全体サポート」が基本
働き方の特徴
- 多くは正社員・アルバイト・契約社員として雇用
- スケジュールはシフト制(早番・遅番)
- マルチタスクが求められるため**“接客業寄り”の側面が強い**
3. パーソナルトレーナーとは?専門性が求められる職種
一方、パーソナルトレーナーは顧客一人ひとりに専属でトレーニングを提供する職業です。
主な業務内容
- カウンセリングによる目標設定
- 個別トレーニングメニューの作成
- 食事・栄養指導(オプション)
- 成果のフィードバックとメンタルサポート
- ストレッチやリカバリーの対応
ポイント:成果が明確に問われ、顧客との信頼関係がとても重要
働き方の特徴
- 業務委託契約またはフリーランスとして活動するケースが多い
- 自分で顧客を獲得・管理する場合もあり、**“経営者的視点”**が必要
- SNSや口コミによるブランディングも欠かせない
4. 年収・給料の違いを比較!安定 vs 実力主義
トレーナーを職業として選ぶ際に気になるのが、「どちらが稼げるのか?」という点です。
ジムトレーナーの年収目安
雇用形態 アルバイト 正社員 店長・マネージャー
月収 1,000〜1,300円/時 20万~25万 30万円以上
年収目安 約150万〜200万円 約250万~350万 400万~500万円
メリット:
- 給与が安定している
- 福利厚生が整っている企業が多い
- 未経験からでも入りやすい
デメリット:
- 成果が収入に直結しにくい
- 昇給・昇格に時間がかかる
パーソナルトレーナーの年収目安
活動形態 業務委託 フリーランス
セッション単価 ¥3,000~¥6,000 ¥5,000~¥10,000以上
月収例 30万~60万円 50万~100万円
年収例 400万~700万円 600万~1000万円以上
メリット:
- 指名が増えるほど収入アップ
- 実力次第で短期間に年収倍増も可能
- ブランディング次第で個人ジムも開業できる
デメリット:
- 安定しない月収
- 自己集客・確定申告などの自己管理が必須
- 成果が出なければ契約打ち切りもあり得る
5. 資格・スキルの違い|求められるレベルが変わる
ジムトレーナーは接客+基礎知識があれば十分に活躍できますが、
パーソナルトレーナーにはより専門的な知識と資格が求められる傾向にあります。
ジムトレーナーに求められるもの
- 明るい接客態度
- トレーニングマシンの使い方の説明力
- 簡単なストレッチや補助のスキル
パーソナルトレーナーに求められるもの
- 解剖学・生理学・栄養学などの知識
- 高度なメニュー作成スキル
- コミュニケーションと心理サポート
- 資格の有無(NSCA・NESTAなど)
6. 向いている人の特徴は?あなたはどちら?
ジムトレーナーが向いている人
- 安定した収入と環境で働きたい人
- 接客やチームプレイが好きな人
- 未経験から徐々にステップアップしたい人
パーソナルトレーナーが向いている人
- 成果にこだわるプロ志向の人
- 自由な働き方や高収入を目指したい人
- 自分のブランディングに挑戦したい人
7. よくある質問(FAQ)
Q1. ジムトレーナーからパーソナルトレーナーに転向できますか?
→ はい、可能です。実際、ジムでの経験を活かして個別指導に進む人は多いです。
Q2. どちらも未経験で始められますか?
→ ジムトレーナーは未経験OKが多く、パーソナルトレーナーは資格取得後の方が有利です。
Q3. ジムトレーナーにも資格は必要ですか?
→ 必須ではありませんが、持っているとスキル面や昇進で評価されやすくなります。
Q4. パーソナルトレーナーは副業でも可能?
→ はい。オンラインや出張トレーニングで副業として活動する人も増えています。
8. まとめ|自分に合ったトレーナー像を見つけよう!
ジムトレーナーとパーソナルトレーナーは似ているようで、働き方・収入・専門性・自由度に大きな違いがあります。
比較項目 安定性 収入の上限 自由度 成果の責任 雇用形態
ジムトレーナー ◎ △ △ 〇 社員・バイト中心
パーソナルトレーナー △ ◎ ◎ ◎ 業務委託・フリー中心
どちらが“良い・悪い”ではなく、自分のライフスタイルや目指す働き方に合っているかが重要です。